日常の事柄を踏まえて住職が語ります
チャップリンは映画「独裁者」の中で「我々は考えすぎて感じることが余りにも少ない。我々が必要としているのは機械よりも人間の愛であり、利口さよりも優しさと思いやりである。」と言っています。
すべての分野にわたって感性と知性のバランスのとれた”人づくり、社会づくり“が必要とされています。
それぞれの存在とその違いを認め、調和することを基本とする法華経の教えが三次世界大戦の起きかねない昨今の状況だからこそ必要なのだと思います。
私たちが生きていくため、水と空気は欠かすことができず、私たちの生命維持に不可欠です。それほど重要であるにもかかわらず、日常生活の中で私たちが水や空気に感謝することはほとんどありません。実際、蛇口を捻れば水は出る、息を吸えば空気を吸入することができる。いわば「あって当たり前のもの」です。
私たち自身が佛さまの分身というのが仏教の基本的考えです。すでに手元にある「幸福・幸せ」に気づくことができないとしたら残念なことです。
お釈迦さまは悟りを得て仏陀と成った後、ためらう心を乗り越えて衆生を自分と同じ境地に至らせようと説法を始めました。仏教が〝仏が説いた教えであると同時に仏に成るための教え〟と呼ばれる理由(わけ)がここにあります。
実は私たちは心がけ次第で仏になれる存在だというのが南無妙法蓮華経の信仰の基本です。令和八年も法華経・お題目の信仰に励み、充実・安心の日々を過ごしましょう。