大多喜南無道場 妙厳寺

日誌

時事の事

日常の事柄を踏まえて住職が語ります

元文化庁長官・河合隼雄氏がインディアンの生活調査をし、日々上りくる太陽に向かって合掌する訳を酋長に「あなたたちにとって太陽が神なのか?」と尋ねたところ、酋長は「太陽が神なのではない、太陽が上がってきたときに森が目覚め、動物・獣たちが活動を始め、木々達が活発にその営みをはじめ出す、そうした壮大な大自然のドラマこそが神なのだ!」とキッパリ答えたそうです。こうした大自然の壮大な営みの中で私たち人間も含めたもろもろの生き物たち、いや鉱物・無機質のモノまでが存在できているのです。私たちはお釈迦さまの遣い・分身、仏さまの願い、思いをこの娑婆世界(地上)に実現するために派遣された菩薩であるという法華経・題目の教えは大いに説得力を持ってきます。
 私たちは皆いのちの神秘を生きている仲間同志です。菩薩とはそうした仲間意識に目覚めた人のことを言い、かつ他の人々を放っておけない、助けずにはいられなくなった人のことと言えます。
 その菩薩の心境を端的に表現した国文学者・歌人である佐々木信綱氏の和歌を紹介します。
 「願はくは われ春風に 身をなして 憂ある人の門をとはばや」これぞまさしく、お釈迦さまの遣い・分身、つまり仏さまの願い、思いをこの娑婆世界に実現するために派遣された菩薩の心持ち、心境、有り様かと思われます。にもかかわらず、私たち人間は、欲にかられた生産性・経済性重視の生き方を突っ走り、いのちを支えている大切な地球を脅かしてきました。また日常生活においては周囲の人とつまらぬ衝突をし、果てには戦争という愚かな行為を今もまたくり返しています。すべてのいのちと一つに連なる我がいのちであることを忘れ、自他を区別し、他のいのちを粗末に扱う。それは自らのいのちをも粗末にするということになります。

行事日誌

2024(令和六年)

9月22日  秋季彼岸会法要

 13時から妙厳寺 秋季彼岸会法要を執り行いました

10月6日  鬼子母神様 お開帳秋祭り法要

 10時から鬼子母神様 お開帳秋祭り法要を執り行いました

10月28日  稲荷幣束入れ

 平沢地区 稲荷幣束入れを行いました

11月9日  ランタン精霊空送り

 17時から本堂にて法要 法要後 境内広場にてランタン精霊空送りを行いました

11月23日  第743遠忌 報恩御会式法要

 13時から宗祖日蓮大聖人 第743遠忌 報恩御会式法要を執り行いました
和讃会による和讃奉唱 池上南睦様による万灯練供養 寄席演芸「紙切り」が行われました

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