大多喜南無道場 妙厳寺

日誌

時事の事

日常の事柄を踏まえて住職が語ります

  私達はともすると自分の意志と工夫でこの命を保ち、日々を生きているかのように思い込みがちです。しかし実際は、目に見えるもの見えないもの、いろいろな縁に支えられてこの命を維持しています。例えば地・水・火・風は命が誕生し、保っていくために欠くことの出来ない重要な要素ですが、その中の「地」を例にとってみますと、小動物やバクテリアなどが、きちっとその役割を果たしてくれているお陰で、「母なる大地」として、新しい生命を育む力を保つことができます。そして私達人間も含めて地上の生命は、この土の化身と言っていいほど恩恵を受けているのですから、そうするとこの私の命は目に見えない地中の小動物やバクテリアが支えてくれていることにもなります。
 私たちの命はいろいろなものによって支えられていることに気がつきます。一日三回食事をします。調理してくれる人や材料になる作物を丹精こめて作ってくれた農家の方たちがいて、またその食材を運び、消費者に配ってくれる小売業の人など、多くの方がいたからこそ私たちは食事をすることが出来るのです。加えてその食材は大地が育んでくれたものであることをそれぞれに実感してもらえればと思います。
 私たち人間は決してひとりで生きているのではありません。天地自然の目に見えぬ“おかげさま”のたまものであることを承知することがとても大事だと思います。
 進行性筋ジストロフィーという難病で、十七歳で亡くなった若者の詩「一本のロウソク」を紹介します。
「たった一本のロウソクでも/人間以上のすばらしい生き方をしている/火をともしたロウソクは自分の体をも/とかしながら人につくそうとし/とろとろと汗をながしながら働く/最後には体がなくなってしまうのに/短いその命なのに悲しまず/たえしのび/ああ ああ ロウソクよ ロウソクよ/僕はお前のようになりたい」
 不自由な身体で余命わずかという境遇にありながら、恨むことも、愚痴ることもなく、「自分もロウソクのように人につくしたい」という彼の叫びは、強く心に響きます。彼もまた生きる意味、おかげの心を私たちに教えてくれる尊い菩薩の一人と思えます。

行事日誌

2019(平成31)年

1月1日 新年祝祷会並びに新春特別祈願

お釈迦さま、日蓮聖人、檀信徒ご先祖の御宝前に新年のご挨拶と一年の健康・息災を祈り、新春を檀信徒の皆さんと共に寿ぎました。
 また申し込まれた各々の新春特別祈願が執り行われました。それぞれに思いを込めて御宝前に敬虔な祈りを捧げていました。そして今年もお寺の役員さん方により山門に見事な門松が飾られました。

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