大多喜南無道場 妙厳寺

日誌

時事の事

日常の事柄を踏まえて住職が語ります

効率性、経済性最優先の思い込み
 効率性、経済性の側面だけをみて推進してきた原子力エネルギー政策や羽田の航空機衝突事故なども人間の勘違い、思い込みが作った危なっかしい事例だと思えます。平成二十三年三月十一日に起きた東日本大震災、それに伴って発生した福島第一原子力発電所の事故は現在進行中で、その被害の広がりと時間的長さは予測不能です。原爆(核兵器)と原発は同義語です。原発は人間の高度な科学技術によって核分裂をコントロール、熱エネルギーを取り出して、蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回して発電するシステムです。いわば強大な湯沸かし器です。コントロールを失えば一気に核暴走が起き原爆と同じことになります。いずれも処理不能な高濃度で大量の放射性物質を作り出すという点では全く同じです。この放射能は生き物の設計図である遺伝子=DNAを傷つけ、奇形やガンを誘発します。高レベルの放射能を一度に浴びれば人間はただちに死に至ります。
欲のコントロールを!
震度五以上の地震が起きている処を世界地図にプロットしてみると、外国の原発は地震帯を微妙に避けています。日本列島に設置されている五十四機の原発は地震の巣窟の上にあり、そのことを私たちは今年、新年元旦に改めて認識させられました。また航空機事故ではどんなに先端の技術を駆使してもヒューウマンエラーが起きうることを知らされました。能登半島地震はいまだ現時点では被害の全容も判明していません。一方で日本航空機の乗客・乗員の全員無事脱出は世界が称賛しました。こうしたことが年明け早々起きたことと言い、案件の内容と言い、行き過ぎた現代文明に対して神仏が大きなメッセージ発していると思えてなりません。人間は大いなる摂理(妙法)に照らして、やれるけれども、やってはならないことはやらないという抑制心がこれからは特に必要に感じます。 仏教では欲を無くせとは言っておらず、「欲をコントロール=抑制せよ」と言っているのです。

行事日誌

2024(令和六年)

2023年12月13日~15日  年末御守護札入れ

 住職.法典.法盛が家内安全火伏せ魔除けの三種類のお札を持って各お檀家を廻りました。

令和6年元日 新年祝祷会並びに新春特別祈願

今年もコロナ禍三年目、人数制限をして寺役員さんと共に御宝前に敬虔な祈りを捧げました。
また、申し込まれた各々の新春祈願が執り行われました。

東京国際仏教塾日蓮宗専門課程

昨年十一月から開講され五か月間勉強をして 三月十二日午後に卒業考査が行われ無事終了しました。

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